第8話『強引に友達になろうとしてきたクラスメイトのお話』

はじめに

お読みいただきありがとうございます☺️

これは小学5年生になったばかりの私に起こった出来事です。

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【ナオちゃんママから電話があった翌日…】

 

学校に着いた私は、文房具セットを返すために紙袋を持ってナオちゃんを探していました。

すると急に担任の先生から呼び出しが

先生から呼び出されるなんて初めてのこと。

私は心臓をバクバクさせながら先生について行き、人気のない階段の踊り場へ。

 

するとそこにはナオちゃんの姿が…

????

全く心当たりのない私は『は???』という気持ちでいっぱい。

 

そんな覚えは全くないと言うと、ナオちゃんはわんわんと泣きだしました。

 

流石に私も、昨日の電話の事も含め、ナオちゃんにはこれ以上付き合っていられないと思い…

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文具セットを見たナオちゃんの泣き声はさらに大きくなり、担任の先生も手がつけられない感じでした。

結局先生が『しろみさん戻っていいよ』と言ってくれて無事解放されました。

 

それからナオちゃんは私に近づくことはありませんでしたが、

その代わりに……

 

そしてなんと、

ナオちゃんとは小中高と同じ学校‼︎

 

さらに、どこから情報を得たのか、クラスが違うにも関わらず中高と同じ部活動でした。

高校生になっても物陰からじっとのぞいてくるのは変わらず、そして高校でもナオちゃんは浮いたままの様子。

食堂でグループに混ざってご飯を食べてるのを見かけた次の日には、結局1人でご飯を食べているという光景をよく見ました。

 

 

その後ナオちゃんとは、高校を卒業してからめっきり会わなくなったのですが、大学の時に地元で一度見かけました。

その時もナオちゃんは柱の影にさっと隠れこちらの様子を伺っていて、あの頃と何も変わっていませんでした。

 

聞けば、私以外にも小学生の頃に同じ様な被害に合っていた子がいたらしく、その中でも特に私への執着がすごかったそうです。

私は何かナオちゃんにしてあげたほうがよかったのか?

あの時私が筆記用具をちゃんとお揃いのものにしていたら…?

今だに思い出しては考えてしまいます。

 

女の子ってすぐグループを作りがちで既にできたグループに新しく入りづらいし、クラス替えひとつで仲良くできる子がいるかドキドキしてしまうものですよね。

友達の作り方に正解はないけれど
この件を振り返ると、親が過度な介入やプレッシャーをかけることによってナオちゃんも焦った友達作りをしてしまったのかなと思いました。

友だちができないからといって、「うちの子とお友達に〜」などとナオちゃんのお母さんのように親が出てくると子どもは自分のことを惨めに感じ、自信を失う可能性もあります。

私も将来もし息子が同じような壁に当たってしまったら、まずは子ども自身が行動できるように後押ししてあげられる、そんな母親になりたいです。

次回は盗み癖が直らない高校の同級生のお話をお送ります🧚🏻‍♀️もしよろしければお付き合いください☺️

⇩⇩⇩

第1話『クラスメイトの盗みが止まらないお話』

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