第11話『クラスメイトの盗みが止まらないお話』
はじめに
お読みいただきありがとうございます☺️
これは私が高校時代に出会ったクラスメイトとの出来事です。
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【開き直る上田さん。その言い分は…】
潔く、みんなのお財布を狙っていたことも白状しました。
さらに、同窓会中はタイミングがないし、皆なかなか席を外さないから盗れなかったとまで言い出す始末。
彼女はまるで泥棒の常習犯のような口ぶりで
正直ゾッとしました。
しかも母子家庭でお金がないからって盗っていいものではないし、
そんなの母子家庭で育った私からしたら聞き捨てならない。
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不幸自慢やマウントを取るつもりはなかったのですが、同じ母子家庭育ちとして『片親だから・お金がないからお金をとってもいいよね?』と開き直られてはたまったもんじゃないと、思わず言い返しました。
上田さんは黙り込みしばらく沈黙が流れた後、Aちゃんが口を開きました。
図星なのか、上田さんはさらに俯きました。
一向に謝る気配も罪を認める気配もない、黙り続ける上田さんにAちゃんもイラついたのか…
結局何も解決できない中途半端なまま、上田さんとは気まずい空気のなか別れる事になった私達。
それから1ヶ月ほど経った頃、上田さんと地元が同じ友達Dちゃんから突然連絡が来ました。
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なんと、Dちゃんの知人が経営しているショップのホームページと店の前の張り紙に、
上田さんの写真が貼り出されたらしいのだ。
内容は『もうこれ以上万引きはしないでほしい
そして3日以内に盗った商品を持ってきて弁償して欲しい』といったもの。
Dちゃんは被害にあった知人にこの件について聞いてみたところ、
警察に相談はしていたものの、かなり前から万引きが不定期に続き我慢ができず監視カメラを導入。それで唯一撮れた犯人と思わしき人物の写真を貼るという行動に至ったという。
カフェで会ってから1ヶ月くらいしか経ってないけど、そんなことになっていようとは…。
その後、私もDちゃんに頼まれて上田さんに連絡を取ってみましたが電話は繋がらず、カフェでの一件以降コンタクトが取れませんでした。
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上田さんは反省もしてなけりゃ、その後万引きまでするなんて。(しかも常習犯の可能性も)
盗むことに罪悪感すら持っていないのか…。
さらに後日、
Dちゃんから遂に上田さんが別の店で私服警官により万引きの現行犯で逮捕されたという話を聞きました。
さらに、Dちゃんが聞いた近所の人の話によると
驚いたことに 勤め先の工場のお金にも手を出していたらしく、この万引きがきっかけで全てバレて解雇。
そんな事まで平気でできる人が身近にいただなんて…。
この話を聞いた時鳥肌が立ちました。
昔から上田さんのことを知るDちゃんによると、上田さんの母親は友人や周りの人のお金を取る我が子を見ては叱るどころか泣くばかり、そして上田さんの盗み癖は悪化し、中学の時には相手が怒り警察に連れてかれたこともあったそうです
大人になりお金を得て盗み癖がなくなる人も多いそうですが、上田さんは嘘をつく癖も盗み癖も治らないまま大人になってしまったようです。
もちろん本人が1番悪いのですが、家庭環境がどうであれもっと周りの大人、特に親が話を聞いたり叱ってあげていれば…。
今回は極端すぎる例ですがこの思い出を振り返り、子供の頃の親の関わり方や指導方法によっては、子供の将来を左右してしまう事もあるのではないかと感じました。
次回から新連載がスタートです
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